図書館で借りた『いま、地方で生きるということ』。
3.11震災後に東北と九州で活動する人々を取材・執筆され、2011年8月に発行された、西村佳哲さんの著書です。
何冊か西村さんの著書を読んでいたけれど、この本は何故かすぐに買えませんでした。
震災後すぐに発売されたことで、かえって手に取りにくい気分でした。
「地方」って切り口も、ピンときませんでしたし、ちゃんと自分なりに消化できるか不安でした。
発刊から2年、図書館の本棚に並んでいるのを見て、自然に手に取りました。
何ヶ所も線を引きたくなる言葉がありました、借りた本なのに。
そんな言葉の抜粋と、気になった人たちのサイトのリンク集です。
- CAFE GATIの柴田道文さん(登米市)の
「本当にオーガニックな状態になること、有機的になること」 -
- 安心や安全を求める気持ちはわかるけど、それはもうあたり前のことだし、簡単ではないけど、生産者と付き合えばいいだけのことでもある。JAS認定じゃなくて、自分が好きな人がつくっている物を食べればいいだけのことだったりするんじゃないかな。
- 信じている人がつくった物を食べることの方が農薬使ってるとか使ってないといったことより大事な気がするんですよね。
- クイーンズメドウ・カントリーハウス 徳吉英一郎さん(遠野市)の「応答と反応」
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- 自分の感性と身体で動いていく“生命としてのナチュラルさ”はとても普遍的なものだと思って
- 働きかけて、応える。応えたらまたこっちも動く、みたいな。
- アルバス写真ラボ 酒井咲帆さん(福岡市)の写真を介した想い
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- みんなにまずアルバムをつくってほしい。それを街の中で広げてゆくには、お店にするのが一番わかりやすいんじゃないかなと。
- 写真というより、アルバムを開いて、それを囲んで一緒に語り合う場が大事だと思っているんです。
柴田さんの言葉は、本当に「そうそう」と思わず呟いてました。
徳吉さんの云う“生命としてのナチュラルさ”も、感覚として分かる気がしました。
酒井さんの言葉は、自分は写真にそういう思い入れはないけれど、「確かに」と思ったのでした。
そのほか気になった、九州の2人と1つの場所。
秋田でのインタビューが載っていた笹尾千草さん、矢吹史子さんは、『のんびり』編集部にお名前がありました。
『いま、地方で生きるということ』の発行は、ミシマ社です。
ミシマ社のウェブマガジン『みんなのミシマガジン』には、著者の西村さんのインタビュー記事が載っています。
過去の著書も含め、西村さんの著書を読んでいると、“出来る人”の話を聞いてる感じで辛くなるときもあります。
それでも、実際に行動を起こした人とそれを直接聴いた人の言葉は面白いです。
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