紙漉 サトウ工房は、「ホーム」感を大事にして、紙を製作しているお二人です。
長岡市栃尾で紙漉きをしている佐藤さんを訪ねたのは、3月末のことでした。
さて書こうと思ったら、お聞きした専門のお話や細かい内容など、忘れてますねー。
なので、写真中心でお届けします。
この日、栃尾文化センター1階ギャラリーで開催中の「栃尾ゆかりの陶芸家・紙漉き・箪笥再生師・イラストレーターの仕事展」で待ち合わせ。
この企画展示に佐藤さんも参加されており、佐藤さんの漉いた和紙、和紙を使った作品や道具が展示されていました。
工房へも伺い、紙漉きの工程も見せていただきました。
たくさんの工程があるのですが、紙漉きの概要という感じです。
原料となるのは、新潟県内で栽培された楮(こうぞ)です。
この皮の表面をそいで、柔らかくほぐし、繊維状にしていきます。
次に登場したトロトロ状のものは、トロロアオイという植物の根をつぶして、水に浸けたもの。
これを濾して「ねり」ができます。
「ねり」の粘りが、楮の繊維を均一に水の中に広げさせるために役立つのだそうです。
楮の繊維をつなぐ糊ではないのです。
さらに、時間が経つと粘性が無くなってしまうのだとか。
自然の不思議!そして、扱いづらそう!
楮から取り出した繊維を入れた「漉き舟」に「ねり」も投入し、混ぜます。
また、これが激しい!速い!
そして、紙漉き作業(記事冒頭の写真)。
漉いたものを、重ねていきます。
たっぷりの水分をもっている紙の一歩手前のものは、ふっくら。
水分を抜き、乾かして、紙が出来上がります。
そして、こんな草木染めの和紙も。
ご自身で草木染めの染料となる植物を採取され、さまざまに工夫されています。
写真のは、オニグルミを染料に、鉄媒染で染めたということ。
かっこいい色です。
和紙は、今の日常からはちょっと離れているでしょうか。
手触りや質感、言葉では表しにくい部分がとても魅力的です。
もっともっと当たり前になったら、自分の毎日も楽しくなるかも。
サトウ工房さんの和紙を使って、すてきなモノ作りをされている方がいらっしゃいます。
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