昨日、普通列車を乗り継いで、高岡市へ日帰り旅をしてきました。
目的は、『暮しの手帖』初代編集長であった花森安治、
その仕事を紹介する「花森安治の仕事 デザインする手、編集長の眼」展です。
ほくほく線始発に乗り込み、いざ、高岡へ。
乗り継ぎ4回、約3時間半、高岡には9時半前に到着しました。
そして、さらに電車に乗って1駅、高岡市美術館の最寄り駅へ。
駅から数分、高岡市美術館に着きました。
10時前だというのに、もう暑い!
早朝出発だったため、展示を観る前にお腹ペコペコでした。
高岡駅で少し補給すればよかったものの、「美術館に着いた」という安心感からか、ここで空腹ピーク!
先に館内のティーラウンジで軽食を摂ることにしました。
『暮しの手帖』レシピのプリン
ティーラウンジで注文したのは、ホットサンドとコーヒー、展覧会限定メニューのプリン。
『暮しの手帖』に掲載されたレシピを参考にしたオリジナルメニューだそうです。
ほかに、ミルクセーキ、レモンスカッシュ、クリームソーダ。
プリンの味は、あっさり目でした。
わたしが『暮しの手帖』を知ったのは高校卒業後だったし、もちろん自分で作るタイプでもないけれど、なんだか懐かしい味でした。
花森安治の仕事
冒頭に掲示されていた文章に、ハッとしました。
美しいものは、いつの世でもお金やヒマとは関係がない
みがかれた感覚と、まいにちの暮しへの、しっかりした眼と、そして絶えず努力する手だけが、一番うつくしいものを、いつも作り上げる
あ!美術館の鉛筆を借りて、展示で気になったものを写すことにしました。
今まで展示を観て、いつも記録しなかったことを後悔していました。
そのとき思ったことくらい覚えていられる…と思うのですが、会場を後にするとスルスル抜けていくのです。
その繰り返し。
花森安治の仕事を伝える、『暮しの手帖』表紙やカットの原画、さらに版下!
その仕事にゾクゾクしました。
彼がこだわった物事、道具、残したもの。
戦争、そして戦時下の人々の暮しに対する文章は、あぁこれが戦争なのか、と胸をつかれました。
知らぬ間に…。
以前にラジオで小西康陽さんが紹介していた「戦争に反対する唯一の手段は、各自の生活を美しくして、それに執着することである。」という言葉を思い出しました。
間に合う方はぜひ展示会場へ
とはいえ、会期はあと数日。
行けない方は、花森安治 特設サイト、友人のブログ記事をどうぞ。
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