私の持ってる「漆の器」

漆の小皿と盃
漆の小皿と盃

飯塚さんの個展で買った小さい角皿のほかに持っている漆の器は、骨董とまでいかないちょいと前のもの。
小皿とお祝い用の盃。
だいぶ前に、確か柏崎のギャラリー「風の座」で買いました。

木で出来たものは、手に持った感触が気持ちいいんですよね。
盃は観賞用、小皿は小物入れたり、飴入れになったり。
一つずつしか買ってないから、食卓に出すのはちょっと難しいんです。
ほかは、工業製品のセトモノばかりだから、小皿だとしっくりしません。

なかなか買えないけれど、作家さんや職人さんの器を欲しいと思うのは、何故なのだろう。
長岡造形大学での一般公開講座で辻和美さんのお話を聴いてから、頭の隅にあるクエスチョン。
漆作家の飯塚直人さんのお宅にお邪魔して、一つの答えを見つけたような気がしました。

飯塚さんの暮らしの中には、自らが作ったものが沢山ありました。
本来、ヒトの暮らしの中には、自らが作ったものが沢山あったはず。
「安心・安全」とかいう理由からじゃなく、ヒトの本能というような。
何かそういう感覚を呼び覚ますものに、惹かれる気がします。
理由付けが難しくて、「何となくいいもの」。

幸運なことに、食べ物に関しては家族が作ったものに囲まれていて、父親と祖父が建てた家に住んでいる私。
こどもの頃の記憶が薄いけれど、多分、小学生くらいまでは母が作ってくれた服も着せてもらい、手づくりの遊び道具を用意してもらってました。
質のいいものに囲まれていた訳ではないけれど、心のこもったものには囲まれていたように思います。
そういう経験や感覚、忘れてたなぁ。