久しぶりのドキドキ

『ラッシュライフ』

『本屋図鑑』を読んだ影響で、久しぶりに小説を買いました。
映画『ゴールデンスランバー』を観てから気になっていた、伊坂幸太郎さんの作品。
ラッシュライフ』です。

伊坂さんの小説読むのは、初めてです。
文庫本16mm厚の長さの小説を読むのは、久しぶりです。
正直、最後まで読めるかも、最初は不安でした。

しかし、心配無用。面白かったです。
カフェや眼科での待ち時間、そして夕食後、一日で読み切りました。
止められない…。
怖いけど、ページをめくってしまう…。

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やっぱり、小説って面白いなぁ!

物語の展開もそうですが、言葉にドキドキしました。

その先を考えるんだ。…(中略)…テレビばっかり観ることに慣れて、思考停止だ。感じることはあっても考えない

人生については誰もがアマチュアなんだよ

ちょっとクサイ?と思えるような言葉も、文字で追うと、ドキドキします。
鋭く突かれた感じがしました。
同じ登場人物の言葉です。
彼に惚れました。

“止められない”のが怖くて、しばらく短編小説あるいはオムニバスのような物語ばかり読んでいました。
本棚に並んでいるのは、体や心が軽くなるためのもの・エッセイ・実用書、そして本の佇まいに惹かれて買ったものばかりになっていました。
この言葉にあるように、考えること・想像することが小さくなっていたように思います。

寝つけないほどドキドキ

殺人や暴力も出てくるので、読みながらドキドキ。
さらに心理的なハラハラにもドキドキ。
読み終わったら24時を過ぎていて、頭の中はコーフンしたまま、“眠れないなぁ”。

怖くて、いつも真っ暗な部屋も小さな灯を残しました。
とりあえず“人の声を聞きたい”とスマートフォンのラジオを点けて、30分タイマー。
目がランランだった気がしたのですが、目を閉じたらすぐに眠りに落ちていました。

次は栞スプーンを使える文庫を買おうかな

すでに別の伊坂作品を読みたくなっています。
文庫本で買って。
新潮文庫の紙質が好きで、“とりあえず伊坂幸太郎”と思った今回は、これを買いました。
なので、漆の栞スプーンの出番がありませんでした。

次は、違う出版社からでている伊坂幸太郎作品を。
新潮文庫から出ている伊坂作品は、カバー写真にも惹かれたんです。
最終的な決め手は、好きなカバーを選びました。
三谷龍二さんの彫像と撮影でした。

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