先日、映画館で観た『泣き虫しょったんの奇跡』の原作本を図書館で見つけました。
現役の将棋棋士・瀬川晶司さんが書かれた本です。
映画を観て、いい言葉だなぁ…いい音楽だなぁ…いい映画だなぁ…と感じました。
そして、原作を読み、その言葉やエピソードがほとんど事実だと知り、驚きました。
本当に奇跡のよう!
映画で、自分が言ってもらいたかったなぁという言葉に出合い、大切に持ち帰りました。
原作本を読んだら、さらに映画で描かれていたエピソードの背景を知ることもでき、やっぱり泣きました。
手帖に書き写した言葉の一部がこちら。
僕は、僕に戻ろう。僕は、僕でいいのだから。
息をしていればいい。これが両親の僕に対する基本的な考え方だった。
僕自身はいくら怒られても、強くなることがうれしかった。何事にも自信がなかった以前と違って「将棋」という居場所をはっきりと持った僕は、将棋についていくら怒られても、不安も怖れも感じなかった。
そして、やっぱり、小学校5年生で出会った恩師・苅間沢大子(かりまさわ ひろこ)さんが、瀬川さん(セガショー)に言った言葉。
セガショーが将棋が強いのは、セガショーが将棋に熱中しているからよね。私は、何かに熱中することってすばらしいと思う。勉強じゃなくてもいい、運動じゃなくてもいいのよ。どんなことでもいいから、それに熱中して、上手になったことがある人は、いつか必ずそのことが役に立つ日が来ます。そういう人はまちがいなく、幸せをつかむことができます。
プロ棋士となった瀬川さんは、母校での講演で、小学校5年生・6年生に向けて伝えました。
みなさんも、どんなことでもいいから、これだけは人に負けたくないというものをつくってください。勉強でなくても、スノボでもゲームでも、自分が楽しければなんでもいいです。それが好きになってうまくなることは、将来きっと、みなさんの力になってくれるはずです。
奇跡を実現させたのは、自己肯定かなぁと思いました。
「自己肯定って何?」と思っていたけれど、映画と本を通して「あぁ、肯定される、自分を肯定してるってこういう感じなのかなぁ」と。
残念ながら映画の上映期間は終わっちゃったなーと思っていたら、朗報です。
上越市の高田世界館で『泣き虫しょったんの奇跡』上映が決まっています。
「近日上映作品」のページ観たら、気になる作品目白押し。
心に留めておきたい言葉は、これ↓に書いてます。
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