『漆 塗師物語』

漆 塗師物語

昨年11月に長岡造形大学で行われた、赤木明登さんの公開講座を聴きそびれました。
当日の体調がいまひとつで、長岡まで運転する気になれなかったのでした。
聴いてきたTomokoさんのブログによると、やっぱり良かったらしい。

赤木明登さんのことは、何度か読んだことのある雑誌『住む。』の文章くらいしか知りませんでした。
でも、漆に興味を持ち始めた頃だったので、ちょっと惜しいことしたかなぁ…と思ってました。

すると、これまた当日聴きに行っていた漆作家の飯塚直人さんが、この本を貸してくれたのでした。
赤木さんの文章は上手くて(正直、上手過ぎないか?と思うくらい)するすると読んでしまうのを、あえてゆっくりめに読みました。

漆の世界へ飛び込んでいく姿が、後先考えずって感じで、えーーっ?!
受け入れる側の負担まで思いが及ばなかった、というようなことが書いてあり、びっくりしました。
だけど、それだから出来るんだよなぁ、それくらいの想いがあったってことなんだろうなぁ、と。

いつか、赤木さんのぬりもので食べてみたいなぁと思いました。
そして、赤木さんの文章をもっと読んでみたいなぁ、とも。
不思議なことに、手元に置いておきたい本という印象はないんですけど。
tanneの本棚にあるから…と思っているからかもしれません。

ものを作る人は、出会わなければならない
角偉三郎さんから聴いたという言葉が印象に残りました。

『漆 塗師物語』

漆 塗師物語
著者:赤木明登 (あかぎ・あきと)
発行:文藝春秋
定価:2,350円(税込)

コメント

コメント一覧 (2件)

  • 年末年始で私も読んだよ?図書館で借りて。
    奥様の智子さんの著書「ぬりものとゴハン」に書かれていたことが
    赤木さん側から見た描写となっていて面白かったな。

    暖かくなったら輪島に行きたい。
    「角偉三郎 美術館」にも行ってみたい。

    年末うちの蔵で見つけた輪島の家具膳の中のお椀や飯椀など
    最近、一部を日常使いにしています。
    日常使いにしてはちょっと赤すぎる気もするが、でもなんだか楽しい。

  • Tomokoさん、
    オハキナ家の蔵で見つかった膳、輪島塗だったんですかー!
    あぁ、かっちょいいですね。
    ハレの朱のようですが、とても素敵。
    箱膳は、昔からの憧れです。

    『ぬりものとゴハン』も、図書館にあるといいなぁ。
    読んでみたいです。

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